マインドフルネスをご存知でしょうか。
いまや「マインドフルネス」と検索すれば、多くの書籍や関連商品にヒットし、トレンドに乗ったトピックスとして多くのメディアに取り上げられているので、興味をお持ちの方やご存じの方はいらっしゃると思います。
マインドフルネスの歴史は2500年に渡る仏教の歴史的伝統と、それとはまったく異質である現代科学の研究に関連しています。私もはっきりと詳しいわけではないのですが、最初のマインドフルネスはブッダの「ヴィパッサナー(あるがままに見る)」という瞑想法や、知恵と慈悲心を育み洞察する力を大切にする教えから始まったといわれています。長い歴史の後に、宗教的アプローチから分離させる議論が起こり始めたのが現代のマインドフルネスです。
1975年にハーバード大学のハーバート・ベンソン教授が「リラクセーション反応」という本に瞑想の技法を簡単にしたものを紹介、その後ジョン・ガバットジンがマインドフルネス・ストレス低減法というプログラムを開発し、多くの研究が全世界で行われるようになりました。仏教の瞑想から健康法を引き出したのです。これが、みなさんがよく目にするマインドフルネスです。今では大企業も研修に取り入れているので、すでに体験されている方もいらっしゃるかもしれません。
マインドフルネスはストレスや不安を軽減し、リラクセーションをもたらす効果があります。しかしネットや本を読んで見たり単発的な講座を受けたりしても、よくわからない、これでいいのだろうかという声を多く聞いてきました。他にマインドフルネスのアプリを聞きながら寝ようとしたら、非常に居心地が悪くなってしまったという話をうかがったこともありました。
マインドフルネスはストレスを軽減する効果は証明されているのですが、独学でしかも一人で行うのは実はそう簡単なことではないと感じる方は多いようです。それがこちらで解説を聞きながら練習されると「ああ、それでいいんですね」「意外と簡単!」とお話くださる方がたくさんいらっしゃいます。その後はそれぞれ、ストレスの対処法として活用できるようになったり、集中する練習としてマインドフルネスを使うようになったり、簡単なリラクセーションや気分転換としてして使えるようになったりと、お伝えして良かったと思うことが多くありました。
このようなたくさんのみなさまの声をお聞きして、この春、カウンセリングスペースpazにおきまして、オンラインによるマインドフルネス勉強会の定期開催を企画しております。その勉強会では、参加していただいたみなさまが安全に安心して取り組めるような仕組みを作り、心理的なトピックスを取り上げつつ、マインドフルネスの学習ができる内容を考えております。詳細が決まりましたらご案内いたしますので、どうぞよろしくお願い致します。
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