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2021年4月6日3 分

ゲーム依存/障害について

久しぶりのブログ更新です。

今回はゲームについてお話ししようと思います。

ゲーム…みなさんゲームと聞いてどんなことをイメージしますか?

お子さんがいる方は「子どもがゲームばかりして困る」と感じている方もいらっしゃるだろうし、自分が「ゲームが好き!」という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう私は「ゲームが好き!!」のタイプです。

小学生の時に買ってもらった「ゲームウォッチ」から始まり、途中子育てで中断したこともありましたが、今までずっとゲームをしてきました。

子どもの頃はもちろん親からゲームのしすぎで叱られることもありましたし、ゲームのしすぎで宿題を忘れることもありました。高校生の頃はゲームボーイをやり過ぎて肩がつったこともありました。

そういう私にとっても人ごとではない(笑)なのが、

「ゲーム障害」が疾病として世界保健機構(以下WHO)が認定しました。

その前にもアメリカの精神医学会が発行しているDSMというものにもインターネットゲーム障害というものが加えられています。このICD-11は2022年1月1日より発行されます。

WHOの診断基準は以下のようになっています。

ゲーム障害は、持続的または反復的なゲームプレイのパターン(デジタルゲーム、ビデオゲーム)を特徴とし、これはオンライン(インターネット上)またはオフラインでの可能性がある。

  1. ゲームに対するコントロール障害(ゲームの開始、頻度、集中度、期間、終了、環境)

  2. ゲームの優先順位を、他の生活上の利益や日常の活動よりも優先される範囲で上げる。

  3. ゲームプレイにおいて否定的な結果が生じても、ゲームの継続またはエスカレートする。これらの行動パターンは、個人的、家族的、社会的、教育的、職業的、またはその他の重要な機能分野において重大な障害をもたらすのに十分な程度の重症度のものである。

これらゲームプレイのパターンが、連続的または一時的かつ再発的であり、12カ月に渡って継続する場合、診断を適用する。ただし、すべての診断要件が満たされ、症状が重い場合は、必要な期間が短くなる可能性がある。

私がこの3つの診断基準の中で重要だと思うのが、3です。色々な面で自分にとって不利益であるとわかっていてもやめられない、コントロールできないということです。確かに自分がゲームによって日常生活の中で不利益があってもやめられないというのは困った状態です。

しかしその一方、ゲームにのめり込んでしまうのは、何らかの問題に対する対処方法であるという考え方もあります。例えば、ゲーム障害になりやすいと言われているのは、

若年層の男性、そしてADHDがある人

と言われています。私が出会ったことのあるゲームで日常生活に問題が起きている人たちは小・中学生の不登校傾向があり、発達の偏りがある子たちが多かったと思います。

そして不登校の原因がゲームなのか、不登校が原因となってゲームにのめり込んでしまっているのかは正直今のところわかっていません。

もしかしたら、学校という場が苦しいということが原因でゲームの中に居場所や仲間を求めいてるとも考えられるのではないでしょうか。

とはいえ、あまりにゲームに夢中になっていると心配になるのが親心です。

ありきたりですが、ゲーム自体が害ということはほとんどないと思います。

しかし、寝る時間を削ってしまってまでやってしまったり、お風呂や食事など日常生活がおろそかになってしまったり、という点を見て、親御さんの方でコントロールできるところはルールを決めて楽しみ、ゲーム以外の楽しみやコミュニケーションを見つけていくことも重要なことになります。

これらができなくなった時は是非ご相談ください。

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